○午前 8:30~11:30
午後 16:30~19:30
●土曜日 午後 14:00~18:00
1,Pain(痛み)
2,Paralysis(不全麻痺)
3,Pulselessness(脈拍欠損)
4,Poikilothermy(冷感)
5,Pallor(蒼白)
診断:
・症状(5Ps)
・血液検査
①麻痺している足と正常な足から採血→血糖値の測定(患肢の血糖値が低下)
②CPKの上昇(筋虚血に伴う筋障害により上昇)
・画像診断
超音波検査にて血栓の描出(心臓内、塞栓部)
併発する可能性のある病態:
・肺水腫:呼吸が苦しくなる
・高K血症:不整脈を引き起こす
・急性腎障害
治療:
・疼痛管理
オピオイド系の強い鎮痛剤を数日間使用します
・合併症の治療
心不全、腎不全などに対する治療を行います
・抗血栓薬
クロピドグレル、リバーロキサバン、低分子ヘパリンといった薬剤を使用します
・血栓溶解療法
再灌流障害を引き起こす可能性があり、有効性は分かっていない。
・血栓摘出術
血栓溶解療法と同様、再灌流障害を引き起こす可能性がある。
血栓溶解療法と血栓摘出術は、血栓症発症後すぐに実施できると、再灌流障害のリスクが軽減でき有効性が高まると考えられる。
予後:
生存率(退院率)は30~40%程度と予後はかなり厳しい疾患となります。
その後の生存期間の平均値も1.3年という厳しい数値となる。
犬における大動脈血栓塞栓症
原因:
犬の場合は、心疾患、蛋白漏出性腎症、腫瘍など様々な原因で生じる。
原因が特定できないケースも存在。
急性と慢性のケースが存在し、慢性の場合、症状が軽度なこともある。
診断方法と治療は猫と同様である。
予後:
生存率(退院率)は57%と猫と比較すると良いが、決して予後の良い疾患とは言えない。